仔犬時のしつけが重要
わんちゃんと一緒に暮らしていくうえでこれをされたら困る、ということは何ですか?
むやみに吠える、咬みつく、家具にいたずらをする、呼んでも来ない・・・
こういったことは大きくなってからもある程度の矯正は可能ですが一度覚えてしまった悪い癖を直すより ゼロから正しいことを教えてあげたほうがわんちゃんにとってもオーナーさんにとっても良いですよね。
そしてそれが出来るのはパピーの時期だけなのです。
ではパピートレーニングって具体的にはどんなことをするのか、まずは「タッチング」というトレーニングです。体の隅々まで触ってあげてください。頭や背中だけでなく、マズル、耳、お腹やしっぽ、前肢、後肢の爪の先までです。 これは誰でも触れるわんちゃんにする為のトレーニングで、これが出来るようになると例えば投薬が容易になったり御家庭で爪切りができるようになったり、獣医さんでの診察も楽になります。
タッチングと同時進行で、ゴハンとおやつとおもちゃはオーナーさんから「与えられるもの」という印象をつけて下さい。最初の頃はちょっと面倒でもゴハンをお皿ではなく手から与えるようにしてください。おやつも「催促されたら」ではなく「良い子にしていたら」。おもちゃもわんちゃんがおもちゃ箱から勝手に持ってくるのではなく、オーナーさんが空いた時間に一緒に遊んであげるのがベストです。これはわんちゃんとオーナーさんが正しい主従関係を築くためのトレーニングで、このひと手間がわんちゃんといい関係を築いていく大事な土台になるのです。そして私がとても大事なことだと考えているのはわんちゃん同士でふれあわせるということ。わんちゃんにはわんちゃんの中でしか学べない「犬社会」があります。
威張ってばかりいたら怒られる、でも接し方を覚えれば走り回ったり転げまわったり、他のわんちゃんと遊ぶ楽しみも分かる。そういうことをパピーのうちから学ばせてあげたいですね。