千葉県我孫子市 三浦さま O次郎くん(オールド・イングリッシュ・シープドッグ ♂)

千葉県我孫子市 三浦さま O次郎くん(オールド・イングリッシュ・シープドッグ ♂)
「まだ居るみたいだよ…」近所の大型ショッピングセンターで、
顔が真っ白、鼻が真っ黒、前足が太っとい、その仔犬を最初に見てから3週間が経っていました。

それまでは、シェルティ、ハスキー、柴犬と、全て外飼いでしたので、一度で良いから大型犬の室内飼いもしてみたいと、今思えば非常に安易な考えで、「オールドだからOちゃんだね」と、気が付けば約30年ぶりに仔犬を家に迎えていました…。

それからは想像をはるかに超える大変さでした。
大型犬だからのんびりしてるだろう。安易でした…。
毎朝起きればウンチを踏んづけてるわ、部屋の中を物凄い勢いで走り回り、そのまま体当たりしてくるわ、世話をするにも、可愛がるにも、全てにもれなく甘噛みと飛びつき噛みがセットで付いて来ました。
甘噛みでボロボロになった服と靴下に毎朝着替えて世話をしないと、服がいくらあっても足りない状態で、自分と妻の手足、背中、脇腹は、まもなく傷だらけになりました。
その頃はもう叱るのを諦めて、食事後の口を拭く時など、わざと手を噛ませながら拭いていました。
そんなご機嫌を伺いながらの世話をする日々が続いていたある日…
何がキッカケかその時の記憶は飛んでいますが、O次郎は自分に向かって唸り、本気で噛みつこうとしたのです。
ショックでした…。今まで飼ってきた犬で、本気で噛みついて来る犬を見たことがない自分にとって、驚きもそうですが、悲しさの方が大きく、このままだと成犬になった時に、家の中や散歩先で暴れ出したら止められない…。と、想像するようになってしまいました。
その日からでした。
この先10数年の、この犬との生活を考え想像すると不安で手足が冷たくなり、夜は眠れなくなりました。
自分でも、これがノイローゼなんだろうなと分かるぐらいの状態でした。
病気になる前にどうにかしなければと、ネットで近場のドッグスクールを探し、行ってみる事にしました。

そこのトレーナーは、O次郎を一瞥して「この子は我が強いですね」と言うなり、チョークチェーンで引っ張り上げ、一回では効かず、二回目は本気で引っ張り上げて大人しくさせていました。
自分達は犬のトレーニングを見るのは初めてだったので、黙って見ているしかなかったのですが、引っ張られる度に悲鳴を上げて暴れ回るO次郎を見て、このやり方はトレーナーには出来ても、素人の私達にこんな猛獣使いの様なトレーニングは到底真似が出来ない方法だと感じました。
何より私達がO次郎に痛みを与える事で、O次郎と毎日楽しく生活出来るようになるとは思えませんでした…。
困りました…。

O次郎の為にも二度とスクール選びに失敗しないよう、ネットでスクールを探してみるのですが近場ではどれも似たような感じの情報ばかりで、スクールを決められないのです。
相変わらずO次郎はヤンチャ状態のまま…。
スクール探しの焦りがピークの頃に、同じ犬種で探してみようとYouTubeで検索して出会ったのが「ゆっちゃんのお勉強タイム」でした。
驚きました。
やる気満々のモデル犬を使い、そりゃあ出来て当たり前だろう的な、ある意味全く説得力のないドックスクールの映像ばかりの中に、ユナイテッドのトレーニング動画は自分にはとても正直で誠意が見えてくるようなトレーニング映像でした…。

早速ホームページを見てみると、楽しそうな表情のワンコ達で一杯です。
今までO次郎がこんなに楽しそうな顔をしているのは見たことがありません。
ブログ、お客様の声、読んで行くうちに、もう此処しかないと思うようになりました。

神奈川県の…座間市…?と、遠い…。

いや、遠いとかはもはや関係ありません。
それほど当時は切羽詰まった状態で、病んでいました。
とにかく、一日でも早くカウンセリングだけでもして頂こうと、ユナイテッドに向かいました。

要先生は私達の話を聞いて、「今までのO次郎君は負け知らずで来ています」、「O次郎君には負ける事と我慢する事を覚えてもらいます」とおっしゃいました。
当時その話が「しつけ」にどう結び付いて来るのか分かりませんでしたが、飼い主が真似の出来ないトレーニング
ではなく、それぞれの犬の個性と性格に合った、痛みを与えないトレーニング方法で進めて行きますとの事、
そして最後に「私達はプロですので結果は出します」ともおっしゃいました。

藁にも縋る不安な気持ちで一杯だったその時の自分には、とても心強い言葉でした…。
自宅からスクール迄はかなり遠いので預託トレーニング一択でしたが、その日のうちにお願いする事にしました。
「今日から最低2週間は会えません」と聞いた時には、正直「ホッ」としたのを覚えています。
とにかくO次郎と離れられるからです。
ですが、この2週間はO次郎にとっても飼い主にとっても、気持ちをリセット出来た貴重な2週間でした。
O次郎と離れている間の様子は電話で細かく話を聞けましたし、インスタグラムで毎日の様子も観れるのがとても有り難かったです。

2週間後、甘噛みで傷だらけになった手のカサブタが取れかけた頃に初面会です。
「甘噛みをしようとしたら叱って下さい」確か最初はそれからだったと思います。が、もうその時には、O次郎は甘噛みをして来なくなっていました…。
その日から週3日、トレーニングの時には家を10時前に出て夕方の5時過ぎに帰宅する生活が始まりました。
続けられるのか不安でしたが、日に日に良い子になって行くO次郎に会える事が、楽しみに変わって行きました。
トレーニングは難しい事をする訳ではありませんでした。
O次郎に入った「しつけ」を要先生の指示通りに私達飼い主が再現するだけです。

不思議な感覚でした…。

スクールに通う度、飼い主が教えなくても、O次郎は段階的に進むトレーニングをひとつ、またひとつと覚えていて、私達飼い主の指示でもトレーニングした通りに動くのです。
一番の不安であった、「飼い主の言う事に従う様になるのだろうか?」も、いつの間にか自分達の指示に従う様になっていました…。
預託トレーニングが2ケ月を過ぎた頃、ふと気がつけば、傷だらけだった手の甲はすっかり治っていました。

「お客様の声」で、良い子になった。別犬です。と、皆さん書かれていますが、トレーニングを終えた今、それが実感出来ました。

家の中では家族みんなが「お利口さんだね」と言い、家の外に出れば知らない人からも「お利口さんだね」と言われます。
O次郎はそんな言葉が自然と出てくるワンになりました。

そして何よりも、あれだけの沢山のワンコ達の送り迎え、世話とトレーニング、飼い主とのスケジュール調整、合間で動物病院やサロンの手配等々、超多忙であろうその中で、飼い主とO次郎に素晴らしい仕事で結果を出しO次郎と一緒に生活する事で、この先不安でしかない10年。を、楽しみな10年。に激変して頂いた

要先生、しのぶ先生、山内先生には感謝の心で一杯です。
人との生活で必要なことを学び、犬同士で必要な挨拶も遊び方も同時に学べるスクールがユナイテッドでした。
ユナイテッドに出会えて本当に良かったです。ありがとうございました。