海老名市 秦さま ロペくん(トイプードル ♂)

海老名市 秦さま ロペくん(トイプードル ♂)
最近、私はロペと散歩することがとても楽しい。また、毎日ロペからの癒しをもらうことができ、愛おしいと心から思えている。3か月前にはそのような気持ちになるとは想像できただろうか。
 コロナ禍により、世間ではペット需要が増えたと聞く。我が家でも1年前の夏、「生活の癒しに」と犬を飼うことにした。私の幼少期からの念願が叶い、すごく嬉しかった。新しい家族を迎え入れることに私だけでなく、家族全員がウキウキ・ワクワクの期待に満ち溢れていた。
 ショップに出向いた際、1番元気そうな仔犬を即決した。だが、この仔犬と一緒に過ごしていくなかで実は問題犬であることが日に日にわかってきた。それは、畳をかじり、穴をあける。カーペット用具をかじる。あちらこちらでの排泄。更に、月齢を重ねるにつれてすぐに興奮し、家の中での無駄吠え。それだけに留まらず、名前を呼んでも知らんぷり。捕まえようとすると逃げる。何でもやりたい放題の毎日だった。さすがに私たちもお手上げ状態で、
「きっとロペ自身は人間で、1番偉いと思っているのだよー。」
と家族の中ではそれで片付けられていた。
 日に日に増す問題行動に手を焼き、私は母に、ロペへの全ての世話を押し付けてしまった。母は夜な夜なYouTube・ネット・本での犬のしつけに関する情報収集に必死だったため、日増しに疲れていく様子が感じられた。
ロペの問題行動の中で最も困ったことは、毎日の散歩。とにかく頑固な立ち止まり、拾い食い、引っ張りに始まり、子ども、バイクやトラックなどにも吠えた。特に、他犬を見つけては狂ったように吠え続けた。吠えるロペを抱えても私たちの手を力強く噛み、出血することもあった。この解決策が見つからず、途中で他犬に会わないか心配しつつの散歩だった。また、吠え続ける我が犬と一緒に歩くのが苦痛と感じた。母のため息は日に日に多くなり、四六時中ロペのことを考えているようだった。私が母に話しかけても上の空のことが多々あり、明らかに様子が変で心配だった。
ある日、母は私へ、
「散歩の時に会った犬の飼い主さんから、座間にドッグスクールがあると教えてもらったよ。」
と話していた。ロペを連れてのカウンセリングの日、ドッグスクールユナイテッドさんまで母だけでなく、私も同行した。
しのぶ先生は私たちの話をじっくりと聞いて下さり、そのうえで、
「まずは犬と飼い主の関係性を正していきましょう。それには、最低2か月からの預託トレーニングが良いのでは。」
と提案してくださった。こんな問題犬のロペだが、2か月間離れるとなると少し寂しいが、なぜかほっとする気持ちもあった。ロペと私たちのためになるならとここでも預託のコースを即決した。
 毎日、ロペや他犬同士が楽しそうに戯れる様子をインスタで見ることが私たちの日課となった。また、犬たちの様々な姿を沢山載せて下さり、画面越しではあるが癒しとなった。預けてから次第にロペの顔つきが変わり、スクールでのトレーニングをする以前よりも明らかに生き生きとした顔になっていた。
 問題行動に追い詰められ、ロペを一度手放すことができたらどんなに楽だろうかと一時は思ったが、スクールの先生方に救っていただいた。この3か月間、私たちの空き時間に都合をつけて合同トレーニングを重ねてくださり、短期間のうちにロペは集中できる犬へと成長していった。また、不思議なことに問題行動のほとんどが改善され、本当に素直で可愛いと思えるロペに変わって我が家へ戻ってきてくれた。
 スクールには、何頭もの犬がいるが、先生方が我が子のように1頭1頭可愛がって下さっているのが伝わってきた。3か月間、ロペや私たちは大変お世話になった。さらに、ロペと私たちの絆を深めることができ、先生方にはありがたい気持ちでいっぱいだ。私たちとロペの関係性の再構築をしてくださったことに心から感謝します。ありがとうございました。🐩^_^